将棋の第2回達人戦立川立飛杯準々決勝が12月3日に行われ、午後3時45分から谷川浩司十七世名人(62)―森内俊之九段(54)が対局を開始した。振り駒の結果、先手は森内九段に決定した。
谷川十七世名人は、1976年12月に史上2人目の中学生棋士として四段昇段。竜王戦4組(1組以上:22期)、順位戦B級2組(A級以上:32期)。名人5期を含むタイトル通算27期は現役3位、歴代5位。棋戦優勝も22回を数えるレジェンド棋士で、2022年5月に「十七世名人」を襲位した。今期の達人戦は、シード棋士として本局が初登場となる。現役最年長棋士として、二代目の“達人”の称号を目指す。さらに、現在公式戦1400勝まであと2勝と迫っており、達人戦で通算3人目の偉業達成となるかにも大きな注目が集まっている。
森内九段は、1987年5月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:20期)、順位戦はフリークラス(宣言)。タイトル獲得数は名人8期を含む通算12期で、十八世名人の有資格者。棋戦優勝は13回を誇る。早指し戦にも高い適性を見せており、予選からの出場となった今期も力を発揮。岡崎洋七段(57)、森下卓九段(58)、中川大輔八段(56)を破り、自力で本戦の舞台に勝ち上がった。
これまでの公式戦対戦は2006年に行われた第64期名人戦七番勝負を含む全63局で、森内九段の35勝28敗。直近の対戦は2018年度の第68回NHK杯本戦3回戦で、森内九段が勝利を飾っている。約6年ぶりとなる公式戦対局を制し、準決勝へ進出するのはどちらか。
達人戦は、2024年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第2回大会は53人とシード棋士4人の合計57人が出場。「達人」の称号を目指し、熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。先手・後手は振り駒で決定する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)