将棋の第2回達人戦立川立飛杯決勝が12月4日に東京都立川市の「立川ステージガーデン」で行われ、丸山忠久九段(54)が行方尚史九段(50)に勝利し、初優勝を決めた。丸山九段は本戦開幕前に、日本将棋連盟会長で前回覇者でもある「羽生九段のセルフ表彰式を阻止したい」と宣言。“有言実行”の姿に、ファンからは「かっこいいな」「すっげえや丸ちゃん」と祝福のコメントが押し寄せていた。
 師走の立川に、満面の笑顔が咲いた。2度目の参戦となった丸山九段は、シード棋士として本戦から出場。準々決勝で増田裕司七段(53)、準決勝では森内俊之九段(54)と大激戦を繰り広げ、いずれも最終盤で逆転劇を演じファンを沸かせた。2年連続でたどり着いた決勝の大舞台では、予選から羽生世代を次々に撃破した“大型新人”・行方九段との対決に。中盤のねじり合いから勝負所で抜け出すと、一気に駆け抜け鮮やかに勝利を飾ってみせた。