【SVリーグ】クインシーズ刈谷 1-3 東レアローズ滋賀(11月30日・女子第8節)
元バレーボール日本女子代表・木村沙織さんが、白と黒の美脚際立つシンプルな私服姿でコートに登場。見事な美技で“笑撃”の珍事を引き起こした。コート上に立つ全選手との“阿吽の呼吸”に会場のファンが拍手喝采。「本当に幸せな瞬間」などの声が寄せられている。
元バレーボール日本女子代表のあり得ない始球式での一コマ。クインシーズ刈谷vs東レアローズ滋賀の始球式に木村沙織さんが登場すると、華麗なサーブやスパイクを披露。最後は見事なドロップショットで得点を挙げたが、その“笑撃”の結末にファンも騒然となった。
現役時代に"東レ"でもプレーした木村さんは、日本女子代表として出場したロンドン五輪でキャプテンを務めた"先輩"であり、現在は刈谷のチームコーディネーターでもある荒木絵里香さんに導かれてコートへ立った。
かつて世界中を席巻したサーブを相手コートに打ち込むと、始球式はそこで終わることなく、なぜかそこからラリーがスタート。木村さんも刈谷コートに返ってきたボールをスパイクで打ち返すと、さらに戻ってきたボールを再びスパイク──と思いきや、なんとドロップで相手コート中央に落とす技ありのショットを見せたのだ。
するとここでまさかの光景が…。対峙した滋賀の選手6人全員がダイビングレシーブを試みると、その“ど真ん中”に落ちるビッグプレー。会場には拍手が巻き起こり、刈谷の選手たちはガッツポーズで木村さんを歓喜の輪の中に招き入れた。
始球式を終えた木村さんは自身のSNSで「またあのコートでサーブを打つ日が来るなんて!と思ってたらまさかの入場直前に"選手ボール繋げるからスパイクも打ってね!"ってサラッと言う荒木先輩。サーブすらちゃんと打てるのか心臓バクバクだったのに。先輩の言うことは絶対なのでヘナチョコスパイク、披露してきましたw」と当時の心境を吐露。
こんなエピソードから察するに、最後のショットは示し合わせたものではないだろう。木村さんにドロップを打たせようとする滋賀の選手たちの即興のイマジネーションと、まるで“ドリフのコント"のように息ピッタリで、ズザザザーッとズッコケるように飛び込んだ綺麗なダイブによって、始球式は"笑撃"の結末を迎えた。
熱狂するアリーナと同様に、ファンもSNSで反応。「これは私史上、全スポーツの中で一番の始球式」「めっちゃ楽しそう」「最後に相手チーム全員でダイビングレシーブしてるのかわいい!」「本当に幸せな瞬間」と、木村さんのプレーする姿や始球式の胸踊る光景に歓喜し、ほっこりしていたようだ。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)