■「書き写して覚える」「何度も読む」のは意味がない?
安川氏は「黒板や教科書の文章を書き写すことは、効果がゼロではないが低い。情報を記憶や理解せずともでき、脳に負荷がかかっていないため、学習効果は低いと言われている」と説明する。「ただ、黙読より、つぶやいたり書き出したりした方が、記憶の定着はいい」。
何度も繰り返し読む勉強法については、「論文をまとめた2013年の報告書によると、科学的根拠に基づいて、有用性が低いと結論づけられている。何回も読むと、文章に慣れて、深く理解していないのに、知った気になってしまう」と説明する。
ハイライトや下線を引くのはどうか。「強調する場所を選ぶのが、うまい人とうまくない人で差が生まれる。『下線を引いた部分を見直して、いざ試験を受けたら、推論問題で点数が低かった』という報告もある。線の部分にフォーカスしすぎるのは、逆に良くない」。
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