■ポイントはヒント無しで思い出すこと!「アクティブリコール」とは

アクティブリコール
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 安川氏によると、勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出す勉強法「アクティブリコール」は、科学的に効果があるという。行っているアクティブリコールは「白紙勉強法」というもので、教科書などの覚えたい情報を読み、その情報を見ないで、覚えたい内容を白い紙に書き出すといった方法をとる。

 アクティブリコールは「がんばって記憶から引き出す作業」を指し、白紙勉強法だけでなく「過去問や練習問題を解く、暗記カードを使う、他の人に教えてみる。本が開けない満員電車で『何を勉強したか』と思い出すだけでも成り立つ」という。「100年以上の歴史で、非常に効果が高い勉強法だと言われている」。

 そのうち白紙勉強法は、「教科書でも本でも、漫才のネタでもいいが、読んだ後に、その情報を見ないで書き出す」ものだ。「やってみるとわかるが、悲しいぐらい思い出せない。『読んだばかりなのに』と楽しくなくなるが、そこで元の情報に戻り、脳にフィードバックする」。その繰り返しで「満足いくアウトプット」ができれば、ひと段落となる。また「誰かに教えると理解が深まることも、心理学的に効果が高い勉強法として知られている」という。

 もうひとつ、重要なのが“分散学習”だ。「間隔を空けて勉強する。同じ時間数でも、分けて勉強した方が、学習効果が高いと実証されている。アクティブリコールを、間隔を空けて繰り返す勉強法が、学習の王道ではないか」。

■AI隆盛でも必要な人間の記憶・知識
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