感じたように、自由に打つ。その持ち味が最高打点を生んだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」12月5日の第2試合はEX風林火山・二階堂瑠美(連盟)が今期初トップを獲得。親番で役満・四暗刻をツモり抜け出すと、そのリードを活かして逃げ切った。
第1試合は松ヶ瀬隆弥(RMU)が終盤にトップ目赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)を追い込んだが惜しくも3着。当試合は起家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、瑠美、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)の並びでスタートした。
東1局、瑠美は渡辺から満貫をアガり好スタート。そして迎えた東2局の親番に役満が飛び出した。序盤に七対子のイーシャンテンとなるも、5索が暗刻のため三暗刻やMAX打点の四暗刻まで見たい。役満のムードが高まったのは8巡目、ドラ表示牌の7筒を暗刻にすると、視聴者からは「やったれ!」「きたか!」「瑠美ルンルン」「天衣無縫がすぎるんじゃぁ」「頼むきてくれ!」と熱烈なエールが集まった。
テンパイは10巡目、6索が暗刻になると、瑠美は当然シャンポン待ちでリーチだ。1筒と2索、山には3枚残っている。渡辺が發をポンして追いつくも、その直後に瑠美が引いたのは、真冬の空に高々と浮かぶ満月のような1筒だ。親の役満は4万8000点、瑠美の持ち点は8万点オーバー。南場に入っても瑠美はリーチに仕掛けに東奔西走。+98.5の大トップで今期10戦目の初勝利を挙げた。
9戦もの間、見放されていたトップ。勝利者インタビューでニコニコの瑠美は「まとめて(運気が)来ましたね、助かりました!」。リーチ時の感触を問われると「1筒は誰も持っていなさそう。2索はわからない。7筒をツモった段階で四暗刻にすると思いました。ツイてました、ツモが天才でした!」とおどけた表情に。さらに「アドレナリンが出ちゃって、手が震えていたんですよ!Mリーグで初めての役満だったので」と明かした。
この大トップでKADOKAWAサクラナイツとの差も詰め、年内にレギュラーシーズン突破のボーダー6位浮上をクリアできる可能性も生まれた。「まだまだ応援してくれている皆様も諦めないで、最後まで一緒に楽しんでいただけたらと思います」と語った瑠美にファンは「役満はやっぱり良い!」「四暗刻見れてうれしかった」「瑠美おめでとう!」と激励。例年、浮き沈みの大きいチームだけに、このトップで大きく“風”を呼び込みそうだ。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)7万8500点/+98.5
2着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)1万1900点/▲8.1
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)5100点/▲34.9
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)4500点/▲55.5
【12月5日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +661.5(42/96)
2位 セガサミーフェニックス +392.7(42/96)
3位 U-NEXT Pirates +218.1(40/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +170.6(42/96)
5位 TEAM雷電 +52.0(42/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲142.6(42/96)
7位 EX風林火山 ▲331.4(44/96)
8位 渋谷ABEMAS ▲516.7(42/96)
9位 BEAST X ▲524.2(40/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)