Mリーグ機構は、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、12月6日の第1試合に出場する4選手を発表した。注目は“暴君”とも呼ばれるTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)。日本国内では、何かとクマに関するニュースが増えている中、Mリーグの“クマ”も勢いづけば怖い存在。人気女流雀士に囲まれた卓で、どう暴れるか。
攻撃力を売りにする雀士は数多いが、瀬戸熊はアガり出したら止まらないと言われてきた実力者。親番の連荘「クマクマタイム」もその一つ。迫力ある表情、所作も相手に強大なプレッシャーを与え、ひたすら点棒を狩り続けるのが瀬戸熊の本性だ。現在はなんとか個人プラスを作っている程度で、当然本人も満足しないところ。腹ペコのクマほど獰猛だ。
むしろクマには冬眠願いたいのが他の3選手。TEAM雷電のすぐ上、リーグ4位のKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)からすれば、絶対に瀬戸熊の下には行きたくない。チームは前回、大きくポイントを減らし、上位4チームの集団から少し遅れ始めたところ。長いシーズンも、いかに激しい戦いから離れたところでポイントを積み続けるかが重要。伊達の役目は、下位チームをもう一度沈めることだ。
リーグ3位のU-NEXT Piratesも目標は同じ。チームはまだ200を超えるプラスを抱え、今すぐ慌てるほどではないが昨シーズン、全てのステージで1位の「完全優勝」を果たしただけに、穏やかに上位キープでレギュラーシーズン突破というのも似合わない。先発・瑞原明奈(最高位戦)も、クマがいるなら私はゴリラとばかりに、攻め合い上等で向かっていく。
上位陣の潰し合いに見える卓組みだが、実は大きなポイントを迎えているのが最下位BEAST X。前回、菅原千瑛が誕生日に出場し個人連勝を飾ると、一気にチームのポイント状況も改善。久しぶりに最下位脱出のチャンスを迎えている。もちろん目標は6位以内だが、1つでも順位が上がると、やはり士気が違う。まだ小さいながらもようやく光り始めた逆襲の炎。先発・中田花奈(連盟)は、さらに大きくするしかない。
【12月6日第1試合】
KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)個人16位 +23.4
TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)個人19位 +7.4
BEAST X・中田花奈(連盟)個人30位 ▲165.2
U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)個人18位 +13.3
【12月5日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +661.5(42/96)
2位 セガサミーフェニックス +392.7(42/96)
3位 U-NEXT Pirates +218.1(40/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +170.6(42/96)
5位 TEAM雷電 +52.0(42/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲142.6(42/96)
7位 EX風林火山 ▲331.4(44/96)
8位 渋谷ABEMAS ▲516.7(42/96)
9位 BEAST X ▲524.2(40/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)