■蘭丸氏、日本のよさを熱弁

岸谷蘭丸氏
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 番組は主に3つのテーマについて語る構成になっているが「緊急避妊薬とED治療薬」「海外でのSNS利用禁止」「海外から見た日本の嫌な点」について、それぞれ要所を捉えたコメントを発信。中でも熱弁をふるったのが、3つ目のトークテーマだった。

 「海外から見た日本のココが嫌」というテーマで、日本好きだったアメリカ人が日本で英語教師として働いたものの、わずか1年で人間関係、特に仕事における上下関係がストレスだったと帰国してしまった話、また日本人ながら日本の文化に馴染めず、多様性もないという理由からカナダに移住、ストレスから解放されたという話を聞いていたところ、蘭丸氏がこの日一番の熱弁で、日本のよさや自身の体験を語った。

 蘭丸氏は、ゲスト2人の話を聞いた上で「カルチャーの違いは確かにあるし、いろいろとやりづらい部分はあると思うが、一方で外資系の企業を見ても、ボスの言うことは絶対というところもある」と、職場における上下関係は日本特有ではないと指摘。教育現場や就職活動においては「叱るというのがあまりない。海外は割と先生と生徒が対等だ。就活でもマッチングという見方なので、対等という意識が強い」と述べた。また「2人に共通しているのは、学校教育とか仕事環境として日本が合わなかったこと。それが合わなかっただけで、日本に多様性がないというのは、マジで大ウソだと思う」と熱く語った。

 高校からアメリカで過ごした蘭丸氏は、自らの経験で人種や差別に関しても触れた。「向こうは地域によって、ものすごく階級が分かれている。経済的な階級として、かなり裕福な家の子しか行かないような学校にはヤンキーがいないし、逆にヤンキーしかいない学校もある。そこはヤンキーになることが生きていく上では必須。ヤンキー以外はあまり人権がないような扱いもされる」。また、日本には日本人が圧倒的に多く、多くの人種が一緒に暮らすアメリカ、カナダ、ヨーロッパ諸国より多様性に欠けるのではという指摘に対しては「多様性は、肌の色が違う人がいっぱい住んでいれば、あるのか」と反論。「そういう人がいっぱいいるだけでは、多様性には繋がらない。たくさんの人種が住んで争いがない、全員が全員を認め合っている部分が多様性。例えば日本では、どんな格好をして歩いていても誰も言ってこないが、アメリカで僕が髪が長いとか、ちょっとメイクしているとなったら『あなたはゲイなんだね』という押しつけもあり、それは多様性と真逆。『この猿が』みたいに言われることも全然ある」と実体験を述べた。

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