■中卒シングルマザーの貧困「すべて灰色に見えた」

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 「労働政策研究・研究機構(2022年子育て世帯全国調査)」によると、シングルマザーの52.2%が貧困状態にある。こはるさんは離婚後の生活について、「極貧だ。すべて灰色に見えた。職場でも1分ごとに時給が数円付くので、それを待つ時間があった。子どもが熱を出すと迎えに行って、その分お金が減っていく音が聞こえるくらい怖いことだった。同僚の人には『子どもが具合悪いときくらい早く帰ってあげたら』と言われ、帰ってあげたいけど、お金も必要だというのがすごく悔しかった」と振り返る。

 高卒と中卒はどれくらい違うのか。野村氏は「やっぱり働く場所だ。求人、ハローワーク等の求人を見ても学歴で高卒以上と書かれているところが多い。まず仕事の選び代が極端に減る」と答えた。

 こはるさんは「求人誌を見てもらえれば一目瞭然だが、正社員になるには高卒以上、学歴不問といったら建設業やドライバーとか。免許もないので必然となくなっていった」。販売員と夜職をやり始めてからの睡眠時間については「4時間寝られたらいいほうだった。6時間寝られたら贅沢、だいたい2時間のときもあった」と話す。

 一方で、「シングルマザーだけで苦しむのは違うが、やっぱり育児の喜びを同時に味わっているので、むしろ立ち去った男性はもったいないみたいな気持ちにはなる。喜びを独り占めしている。それも余裕ができたからだが…」と語った。

(『ABEMA Prime』より)

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