■急騰したビットコイン

BTCがアメリカ国家の試算に?
拡大する

 この1年だけでも日本円にして2倍以上、値が乱高下したビットコイン。現在は1500万円前後まで上がり、今後さらに上がるかというのが、多くの人の関心事だ。幻冬舎「あたらしい経済」編集長の設楽悠介氏は、「中長期で見ると、僕はまだまだ上がるとは思っている。ビットコインに関しては半減期といって、4年に1回、自動的に発行枚数が減るプログラムがある。それがあったのが今年だ。その半減期から半年から1年、大きく価格を伸ばしていることがある。トランプ氏の推しがあるので、来年就任して、いろいろな政策をやっていくと考えると、まだまだ伸びるんじゃないかと、あくまで投資助言ではなく情報提供だが思っている」と述べた。

 中には3000万近くまで行くという声も出ているが「ただその後は、たぶん落ちる。調整されて、もしかしたら1000万を切る、もしくは数百万に戻ってその後また数千万に上がるみたいなことを、繰り返していくのではないか」と予想した。バイナンスジャパン代表の千野剛司氏も「底の値段がどんどん上に上がってきている。一時的な落ち込みに強くなってきているという評価は業界ではある」と補足した。

 数年前は、仮想通貨で億単位の利益を得た投資家を意味する「億り人」が話題になった。設楽氏は「仮想通貨はあまり使えるところがないが、今の世界的な見方としては仮想通貨というが、通貨ではなくて資産。デジタルゴールドとビットコインは言われているが、金も延べ棒で使えない。でも持っておくと有事のときに価格が保たれる。要は株と金を持っておくと、自分のポートフォリオのバランスを取れるが、そういうものとしてビットコインは評価されている」と説明した。

 また千野氏は「一番のポイントは発行枚数が事前に決まっていて、要は未来永劫ずっと供給され続けるような資産ではない。もうプログラムで決まっているので、これを変えることができない」と述べた。今はどれくらい市場に出ているのか。「9割近く市場に実は出ていて、どんどん発行する枚数が少なくなっていく。一方でアメリカの政府とかあるいは大きな企業とかが最近ビットコインを保有しだしたニュースがあると思うが、そうした方々が購入されていく流れがある中で量自体は決まっている。価格上昇の圧力は強まっていくかなというのは一般的には言われているところだ」と語った。

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