■日本記録の認定団体、公式ライセンスって何?
上野氏が代表を務める「UA日本記録」は、様々な「日本一」を認定する公式機関だ。申請後、認定員や各分野の専門家が厳正に審査し、公式ライセンスを発行する(※他の人が挑戦できない狭すぎる記録はNG)。費用は個人5万円、法人20万円で、相談・申請は無料になっている。
ジャグリングで日本一になった経験がある上野氏は、“日本一”の価値について、「法人は認知度=売り上げ、自治体ならば地域活性化につながる」と語る。UA日本記録の審査では「日本一と言いつつ、もし違えば詐欺に近い。あらゆる競合優位を調べる」という。
「埼玉県に住む○○さんがやる」といった狭すぎる記録は対象にならないが、ニッチな記録も認定されている。「『まばたきが速い』といった特技があり、日本一になりたい人が、好きで挑戦する」。
一方で、類似の認定団体もあり、「問題視している」そうだ。「“ジャグリングの日本大会”のように、業界内の日本一が決まるジャンルには関与すべきでない。超ニッチな分野をデータで出せることが認定団体の存在意義だ。きちんと調査せず、“日本一”と言う会社もある。個人で楽しむのはいいが、消費者をだまそうとする会社はどうなのか」。
■日本一になった人の実感は
