この試合の決勝点を挙げた近藤友喜は試合後に「この1年だけでも僕自身サッカー選手としてひと回りもふた回りも大きくなることができましたし、本当にミシャに出会えてよかった」と語り、先述の石水氏も「ミシャさんが作ってくれたサッカーは日本一」と話した。
超攻撃型を標榜し、若手育成に定評がある指揮官は、柏木陽介や槙野智章、森脇良太、興梠慎三、西川周作、李忠成など数々の日本代表選手を育て上げた。札幌では、初年度の4位が最高位であり、その後の6年間はいずれも10位以下に甘んじたものの、ファンの信頼も厚い。退任発表の際もファンはSNSで「7年間、貴方の作るチームを応援できて本当に幸せでした」「ワクワクするサッカーを見せて来れてありがとう」「今のコンサの人気も強さもスタイルの確立も全てあなたのおかげです」「超攻撃型のサッカーに魅力されてコンサにハマった」などと、67歳の指揮官への感謝と愛にあふれる数々のメッセージが寄せられた。
日本中から愛された監督は最後に、札幌のファン・サポーターへ向けて「皆さんは日本一のサポーターだと思っています。私からのお願いは、これまで通りこのチームを、このクラブを応援し続けてください。来シーズンはJ2の厳しい戦いが待っていると思いますけど、引き続き応援してもらい、札幌がいるべきJ1という場所に戻って来ると思います。みなさん、愛しています。アリガトウ!」と告げて、スタンドに手を振った。
18年間、J1とJ2を合わせてJリーグ通算636試合で指揮した名将。今季最終戦に「1勝」を加え、通算成績278勝153分205敗の成績を残して札幌での役目を終えた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)