標高約5000メートルに位置する、南米ペルーの鉱山で働く労働者たちの平均寿命は、わずか40歳。鉱山内での窒息や、落石、転落などの事故が主な死因だ。命を落とすリスクを抱えながらも、過酷な環境で働くのは、なぜなのか。危険な採掘現場へ番組ディレクターが同行し、その理由を探った。
「【映像】「すごい映像」コカの葉で意識を保ちながら働く男たち
12月7日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#1が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。
今回、プジョルジョDが訪れたのは、ペルーとボリビアの国境の町・フリアカ。この町のバス停で、鉱山へ向かおうとしていた33歳の鉱山労働者・オスカルさんと出会い、彼に同行させてもらうことになった。悪路をバスで3時間進み、たどり着いたのは、フリアカから約160キロ離れた鉱山直下の町、ラ・リンコナダ。この町には、鉱山で採れる金を求め、南米各地から人々が集まってくる。取材に応じてくれたオスカルさんも、その1人だ。オスカルさんは家族を養うため、命がけで働いているが、基本は無給。最終日のみ、採掘した鉱石を持ち帰ることが許されており、このカチョレオと呼ばれる運試し的報酬システムが、収入を支えている。