将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負は12月12日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で第6局2日目の対局を行っている。3勝2敗で走る藤井竜王は、本局に勝てば防衛4連覇が決まる大勝負。挑戦者の佐々木八段が白星を飾った場合、勝負はフルセットに持ち込まれることになる。注目の一戦は最終盤に。一手も見逃せない佳境を迎えている。
将棋界の最高峰タイトルを争う竜王戦第6局。シリーズはこれまでに藤井竜王の3勝2敗で推移している。後がない佐々木八段の先手で始まった本局は、相掛かりの出だしからハイスピードで進行。互いの研究が噛み合ったのか、1日目の午前中には終盤戦に突入していた。
挑戦者の研究が刺さり主導権を握って進行しているかと思われていた第6局。しかし、指し掛け直前の折衝で変調が生じた。佐々木八段は角打ちの強襲を選んだが、藤井竜王の冷静な対応に明らかな動揺の様子も見られた。ABEMAで解説を務めた中村太地八段(36)は、「深く研究をしていたがゆえに残像が頭の中に残っていた可能性がある。研究している側に出やすい現象」と指摘した。
ABEMAの「SHOGI AI」は、藤井竜王側に傾きを見せている。すでに終盤戦の寄せ合い勝負に突入しており、クライマックスが近づいている。しかし、藤井竜王をもってしても簡単な道のりではなく、正確な指し手が求められる。絶対王者はこのまま勝ち切ることができるのか、苦しい時間が続く佐々木八段が起死回生を見せるのか。今後の展開から目が離せない。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 海鮮丼定食
佐々木勇気八段 海鮮丼定食(ご飯少なめ)、寿司(しゃり少なめ)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲佐々木勇気八段 3時間20分(消費4時間40分)
△藤井聡太竜王 1時間52分(消費6時間8分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)