スーパーGT2024年最終戦、今シーズン限りで引退する45歳でGT500で4度のチャンピオン経験をもつ大ベテラン R.クインタレッリのラストダンスが感動を呼んだ。
三重県の「鈴鹿サーキット」で開催されたスーパーGT最終戦 決勝(第5戦 延期分)。今シーズンでスーパーGTの引退を宣言していたGT500クラス MOTUL AUTECH(#23 Z)のR.クインタレッリの粋な無線が12月13日放送の『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』でピックアップされた。
レースは14周目、MOTUL AUTECH(#23 Z)のR.クインタレッリが、シケインを目前に勢いよく飛び込むと、ENEOS X PRIME(#14 GR Supra)を堂々オーバーテイク。すると、すかさず無線で相棒・千代勝正の決め台詞「ドスコイ!」を2連発で伝えた。それをピットで聞いていた千代は、思わず拳をあげてガッツポーズを見せていた。
R.クインタレッリは、2005年、SUPER GT500クラスにデビューすると、2010年に星野一義監督率いる、日産陣営のMOLAに所属。2011年、2012年でシリーズチャンピオン2連覇を達成すると、今度は2014年、2015年にNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)で再びシリーズチャンピオン2連覇を達成。キャリア4度のGT500チャンピオンという偉業で日産を今シーズンまで牽引し続けてきた。
しかし、今シーズンは思うようなパフォーマンスを出すことができず、引退を宣言……。鈴鹿戦を前に実施した会見では、「今まで通りの走りをしても速さに繋げることができなかった。このままではチームにも迷惑をかけてしまうと、第8戦 『もてぎ』の後に引退を完全に決めた」と心中を吐露していた。そうした背景を踏まえて、このR.クインタレッリの活き活きとした、“相棒の決め台詞を借りた”無線は、「これかっこよかった」「感動した」とファンの心を打つシーンとなった。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)