■大麻の使用、影響はタバコ、アルコールより軽い?「依存性は高い」
大麻使用については、よく「タバコやアルコールより影響が軽い」と言われる。しかし原田氏は、「WHO(世界保健機関)などの国際的な専門家は、大麻の依存性を問題視している。研究によっては、10〜20数%が依存症になる」と説く。
ギャンブルなどの依存性と比べるとどうか。「ギャンブルも依存性があるものは、ある程度規制されている。日本はパチンコ人口が多く、世界で一番ギャンブル依存が多い国だ。利用者の裾野が広がれば、依存症は一定数出てくる。長期的な害が大きい」。
大麻による影響は「一番大きいのは、脳へのダメージだ。記憶障害や幻覚が出てしまうまで、あるいは出てもやめられない人が一定数いる」という。「タバコやアルコールより害が少ないのは事実だが、相対的に少ないだけで害はある。『大麻で運ばれた人を見たことない』と言うが、大麻を日本で吸っている人は1%程度。私は見たことがあるし、病院にも運ばれる。“有害”の定義は難しく、すぐに倒れる害も、長期的に脳をむしばむ害もある」。
■使用罪があることが逆に犯罪を招く?
