その後、プジョルジョDが出会ったのが、カルロスさんという23歳の男性だった。「移民の方ですか?」と尋ねると、カルロスさんは「ベネズエラから今日、移民を始めたばかりです」と返答。彼の目的地はチリで、コロンビアは通過点なのだという。カバンの中身を見せてもらう と、初めに出てきたのは、寒さを耐えしのぐための毛布。カルロスさんは「チリに向かう道中は寒い地域もあると聞いているので」と話した。毛布のほかに入っていたのは、トイレットペーパーのみ。「長い距離を歩くことになるので、できるだけ軽くしています」とのことだったが、果たしてこれだけの荷物でチリにたどり着けるのか、心配になるほどの軽装備だった。
この後プジョルジョDは、移民初日のカルロスさんに同行。そして、彼の5日ぶりの食事が生ゴミという、悲惨な現実を目の当たりにするのだった……。