【ベルギーリーグ】シント=トロイデン 0-2 アンデルレヒト(日本時間12月16日/大王わさびスタイエンスタジアム)
 ファンタジスタらしさ全開のプレーだ。シント=トロイデンのMF伊藤涼太郎が、DF小川諒也のピンポイントクロスをビタ止めしてシュートに持ち込んだ。神トラップとも言えるプレーに、大王わさびスタイエンスタジアムが沸いた。
 日本人コンビがプレー精度の高さを存分に発揮したのは、シント=トロイデンが第18節にアンデルレヒトと対戦した10分のことだ。ホームチームが自陣中央でセカンドボールワークで上回ると、カウンターを発動させる。ルーズボールを回収したMF藤田譲瑠チマが持ち運び、左サイドの小川に展開。背番号2がドリブルで突き進む中、伊藤が右手で相手最終ラインの背後に広がるスペースを指さしながら、勢いよく走り込む。次の瞬間、小川の左足が美しい弧を描く。伊藤が要求したスペースにピンポイントクロスを蹴り込んだ。