将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が挑む棋士編入試験第4局は12月17日、大阪府高槻市の関西将棋会館で宮嶋健太四段(25)との対局が行われている。五番勝負に通算1勝2敗と“合格”に向けて後がなくなった西山女流三冠は、注目の一戦に「三間飛車」を志向。夢の棋士編入へ望みをつなぐことができるか。
 史上初、“女性の棋士”誕生なるか。大きな注目を集めている棋士編入試験。女性の受験は、2022年の福間香奈女流五冠(32)に続き2人目の挑戦となっている。試験は月に1局の五番勝負で行われ、3勝すれば「合格」。四段への昇段が決まる。西山女流三冠は今年7月に受験資格を獲得。9月に行われた第1局では、高橋佑二郎四段(25)を相手に勝利し幸先の良いスタートを切ったものの、10月の第2局では山川泰熙四段(26)に、11月の第3局では上野裕寿四段(21)に敗れ、1勝2敗で本局を迎えている。