2位のNiterra(#3 MOTUL Z)が、首位を走るau TOM'S(#36 GR Supra)をアウト側から豪快に追い抜きを敢行。豪快に勝負を仕掛けてコースアウト寸前のオーバーランで失敗に終わったものの、勝負に出た3号車・三宅淳詞の大胆さと、冷静にポジションを守った36号車 山下健太の首位争いに注目が集まった。
三重県の「鈴鹿サーキット」で開催されたスーパーGT最終戦 決勝(第5戦 延期分)。12月13日放送の『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』では、29周目に起きたGT500クラスの超高速バトルがピックアップされた。この日、予選7番手からスタートしたNiterra(#3 MOTUL Z)は、序盤から好調な走りを見せると、2番手まで順位を上げるとトップを走るau TOM'S(#36 GR Supra)を猛追。29周目、ホームストレートでサイドバイサイドに並ぶと、第1コーナーでは冷静にブレーキングを決める36号車をアウトサイドから攻める大胆なアタックを仕掛けた。実況のサッシャ氏も「アウトサイドから来たー!」と興奮する中、一瞬3号車が車体1台分リードする場面も。しかし、ブレーキングが遅れたことで、コーナリングに失敗。大きく膨らんだ隙に36号車が首位を死守し、オーバーテイクは不発に終わった。
このバトル自体は、“勝負には乗らず”自身のタイミングで第1コーナーを制した王者・36号車 山下健太に軍配が上がった形だが、果敢な攻めを見せた3号車にファンは「追いついてきた!!」「差はわずかだぞ!」とこの先の展開にワクワクしている様子を見せていた。
しかしレースは32周目、3号車は、FCY(フルコースイエロー)が解除された直後のスタートダッシュで、痛恨のスピンを喫する。36号車との首位争いがリスタートする、否が応でも緊張が高まるこの場面で、冬の冷えた路面が3号車に牙をむき、無念の優勝争い脱落となった。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)