国内最高峰の自動車レース「スーパーGT」の2024年シーズン最終戦で、驚きの戦略がファンを釘付けにした。
今回の舞台となったのは、本来8月に鈴鹿サーキットで開催予定だった第5戦。台風の影響で延期となり、12月に行われた最終戦。GT300クラスの「LEON PYRAMID AMG」が採用した奇策に、実況陣も思わず絶叫する場面があった。
15周目、「LEON PYRAMID AMG」(#65)がピットインを敢行。タイヤ交換の準備が整えられたが、65号車はタイヤを交換せずにピットアウト。この予想外の展開に、実況は「変えない、変えないのか!!」と驚きの声をあげた。一方、年間チャンピオンを争うライバルの「VENTENY Lamborghini GT3」(#88)は後輪のみを交換する戦略を選択。この結果、両チームのピット作業時間に大きな差が生じることとなった。この大胆な戦略により、65号車のAMGは88号車のランボルギーニとのギャップを縮めることに成功。ピットイン前に約20秒あった差を、わずか約2秒にまで縮小させた。
この印象的なシーンは、12月13日に放送された「ABEMA SUPER GT ダイジェスト」で紹介され、多くの視聴者の注目を集めた。奇策の結果、「LEON PYRAMID AMG」は一時4位まで浮上し、年間チャンピオンの可能性が高まったが、最終的には「VENTENY Lamborghini GT3」に抜かれ、4位でフィニッシュ。惜しくも年間ランキングで2位となった。延期された最終戦での劇的な展開は、2024年シーズンを締めくくるにふさわしい一幕となった。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)