パワフルでかつ電光石火の先制点だった。クリスタル・パレスに所属するFWジャンフィリップ・マテタが、GKディーン・ヘンダーソンからの特大ロングフィードを受け取ると、相手の厳しいマークをモノともせずネットを揺らした。日本代表のMF鎌田大地の同僚が見せた圧巻のゴラッソに、ファンがSNS上で盛り上がっている。
注目のシーンは、クリスタル・パレスがアウェイで戦ったリーグカップ戦のカラバオカップ準々決勝、アーセナル戦の4分のことだ。GKヘンダーソンが右足を大きく振って前線にロングフィードを蹴り込んだ。ボールは山なりの軌道を描いてハーフウェーラインを越えると、約50m先にいたマテタの元へ。背番号14はボールが落ちてくる前に自身をマークしていたアーセナルのDFヤクブ・キヴィオルに体をぶつけてバランスを崩させると、入れ替わるようにして背後のスペースに抜け出した。そのままバウンドするボールを胸でコントロールしながらボックス内に持ち込み、追走してきたキヴィオルを右手でブロックし、左足でゴールマウスの右に流し込んだ。GKからの1本のパスでゴールをこじ開けてみせたマテタは、ドヤ顔で特大ガッツポーズを見せた後、雄叫びを上げながらコーナーフラッグを飛び蹴りして感情を爆発させた。