兵庫県知事選で再選した斎藤元彦知事。SNSが盛り上がりを見せる一方で「メディアは偏向報道をしている」「“真実”を放送しない」などの声が聞かれた。
 マスメディアの課題はどこにあるのか? ノンフィクションライターの石戸諭氏とジャーナリストで日本ファクトチェックセンター編集長・古田大輔氏で考えた。
 石戸氏は「既存メディアは選挙報道に対して腰が引けている」と指摘した。
「ともすれば公平性という名のもとに、やらなくてもいい過剰な自主規制をかけている。これは放送法の問題ではなく自主的なものだ。既存メディアはこれをやめて『自分たちは専門家と検証し、放送法の政治的な公平性をこのように解釈することにした』とステートメントを発表すればいい。『選挙期間中に報道してはいけない』なんてルールはないため、公平にどんどん報じるべきだ」