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【映像】“突然伸びた”右ストレートで一撃KO
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 優勢に戦いを進めるも、ラウンド残り30秒でよもやの衝撃KO負け。スピーディーな攻防のなか、高速バックブロー、左ミドルの全てが見えていたはずが…突然伸びてきた右のストレートをモロ被弾。まさかの結末に現王者も「あぁ、ダメだ…テンプルですね」と驚きを隠せない様子だった。

【映像】“突然伸びた”右ストレートで一撃KO

 12月21日、千葉・幕張メッセイベントホールで開催された「RISE WORLD SERIES 2024 FINAL~GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX~」。原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)とミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)は、1ラウンド終了間際にトリンダーデが右ストレートを振り抜き原口をKO。GLORYの1位ランカーが、原口のキャリア初ノックアウト負けとなる衝撃のひと振りで完全粉砕した。

 GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXトーナメント一回戦。GLORYフェザー級ランキング1位、23歳と伸び盛りの超新星トリンダーデと原口。大本命同士の戦いはラウンド終了間際に驚きの結果が待ち受けていた。

 開始30秒、原口がローブローを貰うもすぐに試合再開。原口は慎重に距離を縮めながらカーフキックをみせると、トリンダーデは左右のローからパンチとスピーディーな返し。一気に加速する爆発力に「めちゃくちゃ速いな」「スピード早すぎだろ」と驚きの声があがる。

 それでも原口は慎重に距離を選びながら強いプレッシャーをかけ続ける。ミドルをおとりに、相手の左足へのカーフキック、トリンダーデはスイッチしながら嫌がる仕草を見せる。残り1分、三日月蹴りで軽く蹴ってから相手をいなして再びカーフキック。原口営の「足効いてる」の激が飛ぶなか、トリンダーデの飛び込み際のパンチもクリンチで逃れ、原口が主導権を握っているかに思えた残り30秒。衝撃の幕切れが待っていた。

 トリンダーデは大きく後ろにサークリング、ここまでの2分半の攻防では見せなかった動きを見せる。カーフ対策に原口の蹴り足への関節蹴りからクリンチ。ブレイク直後、前に踏み込む原口へ高速のバックブロー。これは避けられるが、間髪入れず左ハイを放つとひと呼吸おいて右の振り回すようなストレート。腕がしなるように伸び、テンプルを捉えると“ボコッ”という音とともに原口が横から崩れ落ちて大の字で天井を仰いだ。

 すぐに立ち上がるが、フラフラとバランスを失いコーナーポストへと激突。その様子にRISE世界バンタム級王者の志朗が「あぁ、ダメだ。テンプルですね」とポツリ。直後にレフェリーが試合を止めた。

 原口にとって初のKO負け。スローリプレイでは、トリンダーデのバックブローから左ハイまでの動きに的確に反応した原口だったが、再び相手の嫌がるカーフキックへと移行した直後、ガラ空きの顔面へ飛んできた痛恨の一撃を被弾。まさかの結末にファンからは「完全に目が飛んでいた」といった驚きの声が相次いだ。

 再び解説を求められた志朗は「(トリンダーデは)前のステップが速い。瞬発力が高い。来ると分かってないでテンプルにもらっちゃうと無理ですね。足に来ちゃう」とコメント。「それまではすごくよかった」と残念がった。

 試合後の会見で原口は「ダウンを奪われたあとの記憶はしっかり残っている。映像で観ると思っていた以上にパンチが伸びていた」と振り返り「インカーフを嫌がっていたので、そこに集中しすぎた。カーフを蹴る下に意識が向いていた」と敗因を語ると初のKO負けのショックはあるものの「強くなるために場数を踏みたい」と前を向いていた。

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