激しいシーソーゲームだった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」12月27日の第1試合は渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)がトップを獲得。リーグタイ記録となる5連勝を達成した。
この試合は東家からBEAST X・中田花奈(連盟)、白鳥、瑠美、TEAM雷電・本田朋広(連盟)の並びで開始。試合は瑠美が東場で3度のアガリを決めてリード、白鳥は3着目で南場へ入った。南1局、2つ仕掛けて本田から3900点のアガリ。そして迎えた南2局、瑠美を追うチャンス手が入る。
この局、親番の白鳥。配牌はピンズで1メンツあるも、ドラも赤もない手。中盤に赤五万を引いて火力アップ、さらにもう1枚五万を引いて一盃口が完成だ。孤立の7索を重ねてリーチ。「いけえええこのまま!!」「まじでしょうちゃんー!!」「頼りになる男」「しょーちゃーん!!!」とファンの大声援を浴びながら、待ち牌の2索をツモ。リーチ・ツモ・平和・一盃口・赤の1万2000点を成就させた。
しかしライバルの瑠美もこのまま逃がしてはくれない。南3局、瑠美に6000点をツモられたことで、また白鳥は2着へダウンしてしまった。微差で迎えた同1本場、白鳥は白を重ねると、9索をポン。対々和へ向かって仕掛け始めた。白も鳴けて3筒と5筒待ちのテンパイとすると、僥倖の赤5筒を「ツモ」。白・対々和・赤の8000点で再逆転だ。南4局も自ら平和のアガリで締め、個人8勝目。リーグ最多記録に並ぶ個人5連勝を達成した。
興奮した面持ちで勝利者インタビューに登場した白鳥。「ツイてますね、びっくりしました」と謙虚にこの記録達成を振り返った。試合前の心境を問われると「来るまでは緊張していたのですが、控室が良い感じのムードだったので、緊張が解けて対局室に来た、という感じでした」。また東2局のアガリ逃しを自ら挙げ「強気に打っていれば何でもアガっていましたね」と反省しつつ「あそこから結構、冷静に打てたのが良かった」とメンタル面の充実を勝因の一つと語った。
前半戦、一時は500ポイント以上失っていた常勝軍団を、白鳥はほぼ一人で立て直した。MVPを狙いたいと意気込む今期、チームのけん引役として結果を出し、ファンからは信頼が増すばかりだ。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)4万4000点/+64.0
2着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)3万4300点/+14.3
3着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)1万3800点/▲26.2
4着 BEAST X・中田花奈(連盟)7900点/▲52.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)