■不動産不況、現在の中国経済は

開発が止まった施設
拡大する

 ━━ 2024年には不動産バブル崩壊なども報じられたが、今の中国の経済状況はどうなのか

「不動産不況は長引いている。また、デフレ傾向が強まっている。例えば日本のサイゼリアや鳥貴族も進出するなど、デフレに強い企業が中国で人気になっている。消費の単価や意欲が下がってきていて、激しい価格競争も起きているので、今、一部で利益が生まれない競争と言われ始めている。

日本は、バブルがはじけて以降は景気がいい状態を経験していないので、不況慣れしているようなところもある。しかし、中国は長らく景気がいい状態が続いていたので、不況には慣れておらず、こうした状況に戸惑っている部分もある。これまでの世代と違って、若い世代は一生に一つも家が買えないという状況も生まれてきている。

経済の立て直しについて、中国政府は投資をもっと呼び込みたいと盛んに言っているが、 一方で、対外関係には、海洋進出なども含めて強硬姿勢が見える。そういった路線を敷いているのも経済とは矛盾しているようにも見えている」

■「中国の人たちは意見を表明することがリスクになることを常に考えている」
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