大みそかに東京・大田区総合体育館で予定されていた井岡一翔(志成)の世界タイトルマッチが中止となった。挑戦予定だったWBAスーパーフライ級王者、フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)がインフルエンザ感染によりリタイヤしたもの。24日に予定されていたスーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)の防衛戦延期に続き、師走のボクシング界に激震が走った。
 中止が発表されたのは30日、都内のホテルで開催された計量の会場だった。冒頭、志成ジムの二宮雄介マネジャーがマイクを握って世界戦の中止を発表し、ファンと関係者に謝罪した。試合前日の発表はファンに衝撃を与えたが、不穏な空気は少し前から漂っていた。