そんななか、今回密着した大家族の父親・コーンさん(62歳)が、難民カードというものを見せてくれた。このカードがあれば、公務員以外の仕事への就労や、賃貸の住居での生活が可能になるという。しかし、チャム族の多くは独自の言語しか理解できず、陸に上がったことが無い人がほとんどのため、難民カードを持っているのはごく一部に限られるそうだ。また、チャム族の子どもたちは、漁師になるのが当たり前の世界で育つ。コーンさんは「地上の方が楽なはずです。でも私たちは魚を獲ることしかできません。他の選択肢などないと思っています。言葉すら通じませんから」と話していた。
だが、魚が獲れない状況では、漁頼みの生活にはいつか限界が訪れる。コーンさんが地上に出る必要性を説くと、長女の婿養子・チュナさん(29歳)は大賛成。11番目の息子・レイくん(20歳)も「漁師以外の仕事にも挑戦してみたい」と乗り気な様子を見せ、12番目の息子・ワンくん(17歳)も陸で働くことを考えていると明かした。そんな彼らにコーンさんは「これから(陸へ)行ってきたら?」と提案。こうして、チュナさん、レイくん、ワンくんの3人で陸へ出かけることになったのだが、ここで早速問題が発生。なんと、船に乗るワンくんは裸足。靴を一足も持っていなかったのだ。
初めての車に靴…地上体験に密着■Pick Up
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