少数与党での門出となった石破政権。東京都議選と参院選を控え、2025年は野党とどのような攻防を繰り広げるのか? 日本大学危機管理学部教授/東京科学大学特任教授の西田亮介氏に聞いた。
1月6日の年頭会見で石破総理は噂されていた「大連立」を改めて否定した。
この点について西田氏は「可能性として述べてみたものの報道を通じて“走りすぎた”という印象が強かったのではないか。大連立するとなると野党のどこかの政党が閣内に入ることになるが、“閣内一致の原則”がある。これは、『内閣の中では閣僚の考えは一致するべき』というものだが、大連立するとすれば、今の状況では攻め時の野党にとっても批判しにくくなり、不利だ。また、自民党の中でもそれほど詰めていなかったのだろう」と説明した。