会社員として50回以上、社内の飲み会・イベントの幹事を務めた経験から、現在「幹事代行」というサービスを行っているきりゅうさん。一般企業に勤める傍ら、スキルや知識をサービスとして提供できるプラットフォームに登録し、これまで15件ほどの依頼を受けてきたという。
「始めたきっかけは、幹事を務めた部下が悩む姿を見たことだ。同じように悩んでいる方がいるのではないかと」
どんな人が“幹事代行”を利用?
きりゅうさんが主に行うサービスは、「お店選び」だ。人数や年齢層、さらには料理のジャンルなどを細かく共有し、そこから最適だと思うお店を3軒ほど提案する。料金は1件につき2000円。このほか、資料作成などもオプションで追加できるそうだ。
一体どのような人がきりゅうさんを頼るのだろうか。
「一番は『調べる時間がない人』。どのように店を選んでいいか分からず時間ばかりが経ってしまって何も選べない人も」
日々の業務に加えて、負担となってしまう幹事。一方できりゅうさんは「身に付くスキル」もあるという。
「幹事としてイベントの計画・運営をする中で、リーダーシップを発揮して店を決めたり、部署間でのやり取りを行ったり、さらには問題解決も高まる。これらは仕事にも必ず役立つ」
しかし、本業に支障が出てしまっては元も子もない。「1人で悩まず、上司や親友などに聞くことが大切だ」ときりゅうさんはエールを送った。
幹事を“任せた側”に求められる流儀
幹事代行サービスについて、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は「退職代行がある時代、幹事代行もあっていいのでは」と述べた。
「幹事業務に慣れていない若手が最初の“助走の部分”を手伝ってもらうことによって、一度できたら『2回目からは自分で』となることもあるだろう。中堅以上の社員でも、多忙な時や『正直、このエリアの店は自信がない』と悩んだ際などに頼んでみるのはアリかもしれない」
では、幹事を任せた側はどのように向き合うべきなのか?
神庭氏は「任せてお願いしてる以上、まずは『ありがとう。大変だったよね』とねぎらい、感謝すべき」と指摘した。
「もし改善点があったとしても、酔っ払ってダメ出しすべきではない。後日個別に『外部の接待などを担当する時には、こういう点に注意してみるといいかもしれない』など、やんわり伝えればいい。あくまで社内イベントなので、接待や社外でのプレゼンと違って、最悪“失敗しても許される場”だと言える」
一方で、「そもそも社内イベントは必要か」という問いには意見が分かれている。企業に務める20〜50代に向けてのアンケートでは賛成派が24%、反対が47%という結果が出ている(出典:株式会社セルバ「キャリアクラフト」)。
賛成派は「所属メンバーのコミュニケーションや意外な一面を見ることができ、仕事の際に気軽に声を掛けやすくなるから」などと答え、反対派は「業務時間外は自分の時間として自由に使いたいのに会社に拘束されるのが嫌。上司や同僚に気を遣うのでリフレッシュどころか疲れる」などと訴えている。
頻度を絞る、ランチにするなど方法も
このアンケート結果について、神庭氏は「どちらの声もわかる」としつつ“社内イベントの頻度”が大事だと指摘した。
「他部門の人との交流などメリットもあるので、飲み会やイベントをやる・やらないのゼロイチで判断するのではなく、年に1回とか2回とか頻度を絞ってはどうか。必ずしもお酒を介在させる必要はなく、ランチでも構わない。参加も強制ではなく、社内で親交を深めたい人だけ参加すればいい。『私は仕事の成果で示すから懇親会は不要』という人は無理に参加しなくてもいいのではないか」
(『ABEMAヒルズ』より)
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