【グランドスラム オブ カーリング】マスターズ （1月17日／カナダ）
観る者を釘付けにする"謎ムーブ"から完璧な一投を繰り出した。ロコ・ソラーレのサード・吉田知那美が、勝負を左右する重要な局面でおどけたような仕草の直後に投じた一投は、狙い通りのパーフェクトショットに。これにはファンも絶賛する声を寄せている。
カーリングの国際大会「グランドスラム オブ カーリング」のマスターズに出場中のロコ・ソラーレ（Fujisawa）は日本時間17日、予選ラウンドの3試合目にスウェーデンのヴラノー（Wrana）と対戦した。
注目のシーンは、ロコ・ソラーレが第1エンドで相手に3点を与え、先行を許して迎えた第2エンド、サード・吉田知那美の6投目のことだ。直前にチームヴラノーがベストショットを決め、ハウス内に日本の黄色の石はなく、ナンバー1、2の石（赤色）が置かれている状況。吉田は、ハウスから指示を出すスキップ・藤澤五月と作戦を話していた。
その際、吉田がおもむろに自身の右手を頭に置いて、ポンポンと2回叩く。まるでイメージを頭にインストールするような仕草だ。さらに吉田は、ウエイト（石の勢い）を確認するためか、左腕をピョン、ピョンと2度上げる動作を見せた。スピードを「上げる？」と確認するようなその動きもまた、真剣勝負の中で思わずファンの目を釘付けにするような"謎ムーブ"であり、吉田らしい"愛らしさ"を感じさせる瞬間だった。
そして、直後の一投だ。
すぐさま正体してポジションを確認した吉田は、静止状態から完璧なフォームで投球。相手のナンバー1のやや内側へ当たった石は内側に弾かれ、そのままナンバー2の内側にピタリと停止した。これには、ABEMAで解説を務めた元ロコ・ソラーレメンバーの石崎琴美さんも「ナイス！」と絶賛。完璧なショットとなった。
ファンもABEMAのコメント欄で「完璧やん！！」「ないすううううう」「さすちな」「めちゃくちゃうまい」「サード大事よなぁ」「ナイスショット！！いいぞ！！」と称賛する声を次々に寄せていた。
結果的に、このエンドで日本は2点を獲得し、第3エンドで同点に追いついたものの、最終スコア4－7で敗戦。予選ラウンドの成績は1勝2敗となり、決勝ラウンド進出に向けて崖っぷちの状況に追い込まれた。ロコ・ソラーレは日本時間17日午後10時から、予選ラウンド最終戦でカナダのチーム・エイナーソン（Einarson）との一戦に臨む。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
