【写真・画像】27歳妻子持ち男性、アメリカ駆け込み移民の瞬間に密着「昔、不法入国がバレて強制帰国させられた」犯罪歴発覚でGPSをつけられ 5枚目
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 そしていよいよ、審査会場へ入る時間が訪れた。プジョルジョDは幸運を祈りつつ、ダニエルさんと別れ、ひと足早くアメリカへ渡った。ダニエルさんから連絡があったのは、面接から2日後のこと。心配していたプジョルジョDにダニエルさんは、犯罪歴があったため2日間拘束されていたものの、無事に入国を許可されたと説明。しかし、拘留場を出た後も半年間はGPSを装着していなければならず、常に行動を監視されるのだそうだ。

 アメリカへ入国したダニエルさんが最初に向かう先は、移民の収容施設。移民の多くは受け入れ先がないため、必ず最初に収容施設へ行かなければならないのだという。バスを待つ間、ダニエルさんとプジョルジョDはハンバーガー店へ。安心した様子でハンバーガーにかぶりつき、グーポーズをして見せたダニエルさんだが、ベネズエラの味が恋しいという。故郷を愛する彼がアメリカへ渡った背景には、大切な家族の存在があった。「息子をアメリカの大学に行かせたい。俺は機械科の大学に行っていたけど、国が経済崩壊したから卒業できなかった。車のエンジニアになりたかった」と語ったダニエルさん。さらに「最終的にはベネズエラの田舎に家を買って、ゆっくり家族と暮らしたい」と、故郷で家族と暮らす幸せな未来に、思いを巡らせていた。

【写真・画像】27歳妻子持ち男性、アメリカ駆け込み移民の瞬間に密着「昔、不法入国がバレて強制帰国させられた」犯罪歴発覚でGPSをつけられ 6枚目
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