【グランドスラム オブ カーリング】マスターズ (1月18日/カナダ)
2戦連続となった延長戦を制し、ロコ・ソラーレが準々決勝進出を決めた。
カーリング世界最高峰のツアー大会、予選1勝2敗の崖っぷちで世界6位の強豪相手に延長戦で逆転勝利を飾ったロコ・ソラーレが、再び延長戦を制して決勝トーナメントに駒を進めた。
決勝トーナメント進出を懸けたタイブレーク、先制したのはロコ・ソラーレだった。日本時間17日の試合では苦しんだドローショットを藤澤五月が確実に決めて第2エンドで2点を奪う。対戦相手のチーム ローズ(カナダ)は、第3エンドで1点返すも大量得点のチャンスをモノにできず、第4エンドを終えて2-1とロコ・ソラーレがリードして前半を折り返した。
後半戦は第5エンドでスチールを許し2-2の同点とされるも、続く第6エンドで1点を奪い返し、3-2で迎えた第7エンドに試合は動いた。チーム ロウズがNo.1、2のストーンを奪い2得点で3-4と逆転。前試合と同じくロコ・ソラーレ1点ビハインドで最終第8エンドを迎えたが、スキップ藤澤の1投目は3人フルスイープでNo.1ストーンを取り返す。直後にNo.1を奪い返されたものの、藤澤が最後の1投でNo.1を再び奪い返し同点に。勝負は連夜の延長戦へもつれた。
一進一退の攻防となったエクストラエンド、スキップのK.ロウズにダブルテイクアウトされ、絶体絶命の状況ながら、藤澤は相手のストーンを弾き出し、絶妙な位置にNo.1ストーンを残すショットを決め、勝負はロウズのラストショットを残すのみとなった。アリーナ全体が固唾を飲んで見守る最後の1投でロウズはNo.1を奪い返せず、ロコ・ソラーレが1点を獲得して勝利。直後、ロコ・ソラーレの4人は劇的な幕切れに抱き合って喜んだ。
試合後に行われたABEMAのインタビューで、吉田知那美は「本当に諦めなくてよかった。諦めようと思ったことは一度もないですが」とコメント。続けて北海道銀行もタイブレークに勝利したことに触れ、「私たちはチーム藤澤でもあり、チーム・ジャパンでもある。北海道(銀行)さんもそうですね。ここからは国同士の戦いとして行けるところまで行ってやりたい」と意気込みを語った。ロコ・ソラーレは日本時間19日5時から準々決勝に挑む。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


