【グランドスラム オブ カーリング】マスターズ・準々決勝 (1月19日/カナダ)
【映像】笑顔で快諾→即計測!聖人すぎる“神対応”(実際の様子)
カーリングの国際大会での“神対応”が話題だ。
ロコ・ソラーレの吉田知那美は、微妙なストーンの位置を巡りどちらの石が中心に近いかをメジャー計測する場面で、韓国選手から思わぬ依頼に笑顔で応じた。真剣勝負の中で見せた彼女の行動に視聴者もほっこりしていたようだ。
ロコ・ソラーレ(Fujisawa)は準々決勝で韓国の強豪で平昌五輪銀メダルを獲得したチーム キム(Kim)と対戦。注目のシーンはロコ・ソラーレが0-2と2点を追いかける第3エンドだった。後攻の日本はスキップ・藤澤五月が1点を取りにいくショットを投じた。その結果、ナンバー1とナンバー2は韓国に譲ったが、ナンバー3はロコ・ソラーレの赤か、韓国の黄色か、目視では判断できない状況に。判定はメジャー計測で決まることになった。
公式戦の多くは審判が判定するもののツアーでは選手が行い、その際、スキップをサポートするサードの選手(バイス・スキップ)が務めることが多い。この日の韓国はサード不在の3人で戦っていたため、計測はセカンドのキム・チョヒが担当。しかし、彼女は普段はリザーブに回ることが多く、不慣れであるためか計測を吉田知那美が行った。
キム・チョヒが測定器を持ってくると、吉田知は笑顔で「OK!」と応じ、キム・チョヒが見守る中、慣れた手つきでメジャーを扱い、英語やジェスチャーを交えながらコミュニケーションを取ってナンバー3のジャッジを行った。結果的に、ナンバー3はまさに“ミリ単位”の差で日本の赤に。吉田知那美は「だね」「うん」「そうだね」とメンバーとも確認し、第3エンドの日本の失点は2となった。
相手が主導権を握る劣勢の展開の中で嫌な顔一つせず、それどころか終始、笑顔で対応した吉田知那美の人柄がにじみ出たシーンだった。これにはABEMAの中継で試合を見守ったファンも「神様〜〜〜〜」「メジャー職人、ちなみ」「フェアプレー」「ちな、やさしいね」といったコメントを寄せるなど、その行動を絶賛していた。
なお、試合はその後、日本が第4エンドに1点を返したものの、第5エンドに4失点して1-8に。「コンシード」を宣言し、そこで試合終了となった。ロコ・ソラーレは今シーズン、世界の強豪が集結する「グランドスラム オブ カーリング」においてツアーチャレンジ、カナディアン・オープン、ナショナル、マスターズと4大会全てに出場。いずれも決勝トーナメントに進む大健闘を見せてきたものの、今大会もファイナルまで勝ち進むことはできなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)


