【ベルギーリーグ】シント=トロイデン 1-2 スタンダール(日本時間1月20日/大王わさびスタイエンスタジアム)
あのズラタン・イブラヒモヴィッチを彷彿とさせる、ストライカー顔負けのフィニッシュワークだ。シント=トロイデンのDF小川諒也(28)が後方から走り込んで強烈なアウトサイドボレーを繰り出し、惜しくも今節の2点目とはならなかったが、ゴールへの貪欲な姿勢にスタジアムが盛り上がった。
日本代表招集経験もある小川の攻撃センスが爆発したのは、シント=トロイデンが第22節にスタンダールと対戦した55分のことだ。1ー1で時計の針が進む中、ホームチームは右サイドから攻め入る。ボールはDFウォルク・ヤンセンスからMF伊藤涼太郎を経由して、タッチライン沿いのFWビラル・ブラヒミが縦に仕掛けて右足でクロス。高く上がったボールがボックス内に向かっていき、FWディディエ・ランケル・ゼとFWアドリアーノ・ベルタッチーニの頭上を越える。センタリングを蹴った背番号7は左利きであるため、逆足でのキックがミスになった。
そう思った次の瞬間だ。大外の後方から小川が突進の如く走り込んできた。背番号2は的確に落下地点に入ると、左足アウトサイドでのボレーで合わせる。ボールをクリアしようとしたスタンダールのDFマーロン・ジョセフ・フォッシーが身体をびくつかせるほど虚を突いたシュートだったが、わずかに枠を越えていった。
ゴール至近距離からドフリーでのチャンスを仕留められなかった小川は、飛び跳ねた後に滑り込み、吠えた。この試合ではキックオフ直後の2分に先制点を決めており、小川とって2022年5月25日のJ1第15節・清水エスパルス戦ぶりの1試合2ゴールのチャンスが目の前に転がっていただけに、悔しさを隠し切れなかったのだろう。
(ABEMA de DAZN/ベルギーリーグ)





