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【映像】女子大生に性的暴行した疑いのNEC社員の男、逮捕の様子
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 電機大手NECの社員の男が、勤務先のインターンシップに参加していた就活中の女子大学生に対し、性的暴行をしたとして逮捕された。容疑者は「採用の相談に乗る」と言って誘い、2人で食事をした後、女子大生が断ったにもかかわらず「家まで送る」とついていき、犯行に及んだという。男は容疑を否認している。

【映像】女子大生に性的暴行した疑いのNEC社員の男、逮捕の様子

 NECは社員逮捕を謝罪し、「1対1の面会は会社施設か大学構内、またはオンラインに限定し、1時間以内とする」といった採用活動の指針見直しを発表。また「いかなる場面でも飲酒は禁止する」とした。

 就活や採用では、企業側と就活生の距離感が重要だ。就活生の中には、企業側を含めた飲み会に積極的に参加したいとの声もある。なかには、就活をきっかけとした恋愛“リクラブ”に期待する声も。『ABEMA Prime』では、就活における飲み会のあり方を考えた。

■就活生への暴行容疑でNEC社員逮捕

トイアンナ氏
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 就職活動や“弱者女性”に関するコラムを手がけるライターのトイアンナ氏は、NEC社員の事件について、「セクハラ研修を受けるのは入社後。就活生は抵抗できないと言うよりも、何がセクハラか、人事の裁量権なのかを判断できない。“お茶会”を装った隠れ選考も存在していて、見抜けなかったのではないか」と指摘する。

 NECは指針を見直したが、「あまり意味はない」と感じている。「NECは、これまでもルールを定めていたが、容疑者はそれを無視していた。犯罪を犯す人は、ルールを逸脱する。厳しくしても、あまり効果はない」。

 前参院議員の音喜多駿氏は、「個人の問題だ」と見ている。「政党時代に不祥事議員をどうするかと聞かれると、『再発防止に努める』と答えたが、除名やクビにするところまでしか、組織にはできない」。サラリーマン時代に採用も担当したといい、「僕の企業はお酒も許されていた。飲んだ時の所作を見たいという企業側のニーズもあり、どうバランスを取るかは難しい」と語る。

■「社員と飲むと“内定に近づく”は大きな誤解」
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