【写真・画像】 1枚目
【映像】西山女流三冠 試験第5局開始時の表情

 史上初となる“女性の棋士”誕生なるか。将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が挑む棋士編入試験最終局が1月22日、大阪府高槻市の関西将棋会館で午前10時から対局を開始した。西山女流三冠はこれまでの試験成績を2勝2敗とし、女性初のプロ入りに王手をかけている。四段昇段をかけた大一番で西山女流三冠が“剛腕”をさく裂させ、夢の扉を開けることができるか。本局の先手は試験官の柵木幹太四段(26)。

【映像】西山女流三冠 試験第5局開始時の表情

 西山女流三冠は、大阪府大阪狭山市出身。2010年に奨励会入会後、15年に福間香奈女流五冠に続く女性として2人目となる三段に昇段した。第66回(2019年度後期)三段リーグでは14勝4敗で上位2人と成績で並んだが、同年前期リーグの順位が3人の中で最も低かったため“次点”となり、棋士になることはできなかった。2021年に奨励会退会を決断し、女流棋士に転向。これまでに獲得した女流タイトルは18期(白玲3期、女王7期、女流王座2期、女流名人1期、女流王将5期)。力強い棋風で「剛腕」の異名を持つ。

 現行制度の編入試験で女性の受験するのは、2022年の福間香奈女流五冠に続く2人目。試験は若手棋士5人と対戦する五番勝負で3勝を挙げれば合格となるが、福間女流五冠は3連敗で不合格となった。現在2勝2敗の西山女流三冠は、本局に勝利した場合“合格”となり、史上初となる女性の棋士が誕生することとなる。

 最終局の試験官を務めるのは、2023年4月にプロ入りした柵木幹太四段(26)。得意戦法は相掛かりで、2024年度通算成績は11勝10敗。西山女流三冠と公式戦での対戦はないが、三段リーグ時代に5局指し全勝を飾っている強敵だ。

 西山女流三冠が注目の一戦を制し、歴史の扉が開くのか。持ち時間は各3時間、本局の先手は柵木四段。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【中継】棋士編入試験 五番勝負 第5局 柵木幹太四段 対 西山朋佳女流三冠
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