【写真・画像】 1枚目
【映像】作戦会議室でのメンバーの表情

 全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第1試合、関西A 対 九州が1月25日に放送された。注目の今期開幕戦は、谷川浩司監督(62)率いる関西Aが躍動。ステージ1で4勝して試合を優位に進め、最後は佐藤康光九段(55)が勝負を決めた。この結果、関西Aは1位決定戦へ進出。敗れた九州は、2位決定1回戦へと周ることとなった。

【映像】作戦会議室でのメンバーの表情

 第1回大会からルール変更の上、開幕した待望の第2回大会。初戦では谷川監督のチーム関西A(兵庫・京都・滋賀)と、深浦康市監督(52)が率いるチーム九州(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)の激突となった。

 ステージ1の先鋒戦では、兵庫県三田市出身の冨田誠也五段(28)と長崎県出身の深浦監督が対戦。先手の冨田五段は中飛車を選択。機敏な4五歩の仕掛けから攻め合へと発展し、緩みなく寄せ切り快勝を飾った。次鋒戦では神戸市出身の谷川監督と福岡市出身の古賀悠聖六段(24)の「レジェンドVS若手ホープ」対決が実現。序盤から古賀六段が抜け出したが、谷川監督も8一飛からの粘りで猛追。しかし、古賀六段が詰将棋回答選手権覇者の実力を発揮し、しっかり読み切り即詰みに打ち取った。

 1勝1敗で迎えた中堅戦は、京都府八幡市出身の佐藤康光九段(55)と長崎県対馬市出身の佐々木大地七段(29)が激突。タイトル13期の佐藤九段が得意のダイレクト向かい飛車を志向。“緻密流”と評される佐藤九段の丁寧な指し回しが光り、佐々木八段から白星を奪った。ここから勢いに乗ったチーム関西Aは、副将戦で兵庫県加古川市出身の久保利明九段(49)が宮崎市出身の都成竜馬七段(34)を、大将戦では兵庫県西宮市出身の稲葉陽八段(36)が福岡市出身の佐藤天彦九段(37)との“A級対決”を制した。

 ステージ1終了時点での成績は、関西Aの4勝1敗。ステージ2にはこれまでに勝利を飾った棋士のみが進出できるとあり、関西Aは人材豊富だ。一方、九州から出場できるのは古賀六段のみ。ステージ2の初戦では古賀五段が踏ん張り、冨田五段から白星を奪って望みをつなげたが、2局目では佐藤九段が二転三転の大激戦を制し激戦に決着を付けた。

 5勝2敗で初を制し采配的中となった谷川監督は、「私は何もしてなくて…(笑)。4人の棋士が力を出し切ってくれたと思います。特に今日は佐藤さん。1局目は完勝で、2局目はスリル満点でしたが最後は即詰みで勝ち切ってくれたのが大きかったです」と満面の笑顔。佐藤九段は「前回はあと一歩のところで届かなかったところもありチームのお役に立てなかったので、今回は多少貢献できたので良かったです」とホッとした表情を見せていた。

 チーム関西Aは、予選Aブロック1位決定戦へ進出。谷川監督は、「まず1勝。応援してくださった方に厚く御礼申し上げます。次も同じくらいパワーを頂ければと思います」と地域のファンへ呼びかけていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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