世界ラリー選手権(WRC)2025年シーズンの開幕戦「ラリー・モンテカルロ」が日本時間1月26日に最終日を迎え、トヨタのセバスチャン・オジエ(41)が優勝。大会史上初となる通算10勝目を達成し、8度のWRCチャンピオンが再びWRCの歴史に新たな偉業を刻んだ。トヨタは今季初優勝。日本人ドライバーの勝田貴元はリタイアに終わった。
1911年から続くラリー・モンテカルロは、WRCでも最も歴史ある大会。過酷な気象条件や路面状況の変化が勝敗を大きく左右するこの大会では、今回も厳しい戦いが繰り広げられた。デイ1は前年チャンピオンのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)が首位に立ったが、デイ2でオジエが逆転。ヌービルはクラッシュにより順位を大きく落とした。
デイ3終了時点でオジエは、2位のエルフィン・エバンス(トヨタ)に20秒以上のリードを築き、最終日デイ4に挑む。そして、安定感ある力強い走りでその差を守り切ったオジエが、2023年大会以来2年ぶりとなるラリー・モンテカルロの優勝を手にした。
一方、日本人ドライバーとして注目を集めた勝田貴元(トヨタ)は、SS12でステージ優勝を飾るなどデイ3終了時点で総合6位につける健闘を見せた。しかし、最終日デイ4のSS16でクラッシュを喫し、無念のリタイアに終わった。
トヨタは開幕戦を勝利で飾る最高のスタートとなった。オジエの圧倒的な走りはもちろん、エバンスも安定した走りで2位に入り、1-2フィニッシュ。この流れを維持し、トヨタが5年連続シーズンタイトルを掴むことができるか注目される。
次戦は「ラリー・スウェーデン」(日本時間2月13日〜16日)が予定されている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)


