「マスク氏以外の方々(企業のトップたち)は、トランプ氏が怖い」として、その背景についてIT産業が過渡期にあることを挙げて、「カルフォルニアの西海岸にあるシリコンバレー(新興企業や技術系のグローバル企業が密集する地域)なんて言うが、リベラルなところから出てきたのがこういったIT大手企業だった」と分析。
「アメリカの中央政府の人たちに比べて、インターネットというのは民主化して、性別も人種もどんな境遇にある人も等しくフリーにアクセスできるものとして出てきた。インターネットのDNAがこの人たちにはある」と説明した。
マスク氏は選挙戦で約400億円を献金し、トランプ氏の勝利に貢献。就任式では他のCEOらが寄付金額を揃えたことについて、「間違いなく相談している。この横並びを飛び抜けると目立つ。人より遅れるとそれも目立つ。これは(トランプ氏に)睨まれたくないからだ」と指摘した。
IT産業はこの数年で大きくなりすぎ、国民から「利益を独占しすぎている」という不満が募っていると語る中丸氏は、「そんなに大きなニュースになっていないが、たびたびワシントンの議会に呼ばれて、下院議員とかにいじめられている。ネタはいろいろで『子どもがSNSをやりすぎている』『うつで引きこもってしまった』『社交性がなくなった』などだ」と明かした。
IT企業のトップたちについて「アメリカの民意に合わせていかないといけないと思っているところ、トランプ氏の“勝利”というのはトップたちにとって『そういう感じなんだ…』としぶしぶ合わせていかないといけない状況だ」と推察した。
また、岩屋氏が比較的前の席にいたことについては「一言で言うと、日本は大事にされている」と、その横にオーストラリア、インドと、日米豪印の4か国のうちアメリカ以外の3か国の外相が並んで座っているとして「日本の外務省としてはホッとした」と解説。
これには日米豪印戦略対話である「Quad(クアッド)」の枠組みが関係しているとし、「一言で言うと対中国包囲網。中国の横にアメリカ、日本、オーストラリア、インド。これからデカくなる中国を囲んでやっていこうと」とその意図を説明した。
翌日には3国とアメリカの新しい国務長官も含めた会議があったとして、「アメリカはこれから中国と対決していかなきゃいけないなかで、このチーム(Quad)は大事にしますよという表明をしてくれたことは日本にとって良いことではないか」と、前向きな見解を示した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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