■読解力が低下した社会は「悲惨な結果になる」 伸ばし方は
タレントの田村淳は自身の読解力について、「仕事でたくさん言葉を使っているので、読解力はあるほうだとと思っている。でも、しっかりと勉強したタイプの読解力ではない。人と話していて、同じ日本語なのに意味合いが全然違うなと思うことがあるが、“あれ?俺の方が間違っている可能性だってあるよね”と思った」と話す。
また、自身の著書『超コミュ力』を引き合いに、「これは、“喋る力ではなく、聞く力があるのがコミュ力が高い人だ”という本。相方は喋りがすごく苦手で、何を言いたいのか深掘りすることで、質問力を上げていってくれた。他にも狩野英孝や出川哲朗さんとか、一見何を言っているかわからないんだけど(笑)、質問によってその人の本質にたどり着いた経験が大きい。そもそも昔は合コンをめちゃくちゃやっていて、“今日何で来たの?”“どんなことをしたくて来たの?”などと聞いてから始めると、楽しい会になる。聞く力は合コン仕込みだと思う」と述べた。
聞く力=読解力なのか。宗氏は「相手をわかろうというプレッシャーがかかる環境下で、人は能力を伸ばすのだと思う。そういう意味では、短い言葉で数回で通じるような、仲間内だけでやり取りしているコミュニケーションに閉じていると、一般的な読解力はなかなか伸びないだろう」と説明。
また、読解力が低下した社会への懸念として、「人の言っていることがわからないとか、こちらの思いが伝わらないというのは、コミュニケーション上の問題やトラブルに即発展する。それがまだ学生時代であれば、点数がつくだけで済む。しかし、一旦社会に出る、あるいは友人関係の中ではそうしたスキルが求められる。言ってもいないのに間違って捉えられ、その言い訳や釈明もまた通じないという、悲惨な結果になる思う」と警鐘を鳴らした。
では、読解力は伸ばせるのか。「時間をかけてゆっくり育てていくものだと思う。ただ、大人にとってはある程度の即効性が必要ではある。一つひとつの言葉をきちんと覚えて、相手との関係性やその場に適切であるのかなどを、それぞれの現場で吟味するような地味な作業が必要だと思う」とした。(『ABEMA Prime』より)
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