■男子大学生が生理痛体験「男性が発信することに意味がある」
張氏の事務所を訪れたのは、立教大学2年生の男子学生2人。そのうちの1人、青山互優(ごう)さんは経営学を専攻し、人材組織を学んでいる。
友人女性からの訴えや、SNSで発信された意見をきっかけに、生理の痛みや苦しみに対する理解不足を痛感。大学生活でも、女性は生理によっていろいろなハンディを抱えている事に気づいた。将来経営者を目指す者にとって、「誰もが働きやすい環境」「男女平等」「人に寄り添った福利厚生」は重要だとし、「組織を引っ張っていくリーダーにとって、女性の生理を知る・学ぶことは必要」と考えている。
また、自身が「20年間生きてきて生理や痛みを知らなかった」ことも大きい。「グレーで触れてはいけない風潮に違和感があり、あえて男性が発信することに意味があると感じた」。
青山さんは現在、「大学内での生理痛体験の実施」「女性トイレに『生理用品』を常時完備する体制を整える」「生理における悩みをオープンに話せるコミュニティ」などの活動を行っている。また、生理痛をめぐる男女の不平等を「男性の理解」で是正する学生団体の立ち上げも準備中だ。
一方で、悩みもある。「どこまで踏み込んで良いか?」と、セクハラとの線引きに悩むこともあれば、「女性特有のナイーブな部分には触れないでほしい」「放っておいてほしい」と言われたこともあるという。中には、活動を「気持ち悪い」と評する人もいるそうだ。さらに、「議論する場が大学でもほしいが、まず学部長に打診して、他学部に共感してもらった後に、大学本部に打診する『社会の縮図』の中では難しい。ビジネスを絡めながら、継続的に支援できる形を目指して、教授などからヒントを得ている」と現状を明かした。
今回の出演は「勇気が必要だった」そうだ。「周りからも『心ないコメントが飛んでくるのでは』と心配される。大学教授による調査など、先駆者が支援してくれると、若者も発言しやすくなる」と、サポートを求めた。(『ABEMA Prime』より)
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