■夏野剛氏「隠居という言葉の重要な意味は、自分のペースで幸せにストレスなく生きられるか」

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 近畿大学情報学研究所・所長の夏野剛氏は「隠居に憧れる最大の理由は、経済的不安がなく、何もしなくていい状態にある。満足する生活を全うできる資産が前提となり、うらやましさと同時に、『暇は嫌だ』という気もする」と語る。

 上場企業の経営者でもあることから、「自分のペースは維持できない。去年もひどい目にあって、隠居したいと思った。定期的に強制されて、解決しなければならないのは、チャレンジでありストレスにもなる」と語り、「隠居という言葉の重要な意味は、自分のペースで幸せにストレスなく生きられるかだ」とまとめた。

 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、「健康や金銭面の不安より、孤独がきつい。女性は友達を作れるが、日本の男性は自分で孤独を解消できずに、妻の死から数年で亡くなる」と説明する。

 その上で、「結局は『やりたくない嫌なこと』の割合を、どれだけ少なくできるかだ」と語る。「個人事業主なら嫌な仕事を断れるが、上場企業の社長は自分の時間をコントロールできない。僕は楽しそうなことは食いついて、面倒くさい時は断る、“隠居”みたいな状態だ」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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隠居VS働き続ける...真の幸せは?隠居楽しむ者
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