“ちょくりん”の衝撃から1年、新たなニックネームが誕生した。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1回戦第2試合、関西B 対 中国・四国が2月1日に放送された。大将戦に向けて作戦会議を行っていた中国・四国の控室では、対戦相手となる関西B・大石直嗣七段(35)のあだ名が決定?盛り上がる中国・四国メンバーの様子に、ファンも興味津々の様子だった。
中国・四国破竹の4連勝で迎えた第5局・大将戦。中国・四国からは、岡山市出身の菅井竜也八段(32)が勝負を決めるべく立ち上がった。控室では、対戦相手となる大阪府八尾市出身の大石七段について情報を共有。菅井八段は「先手番の大石さんは、しっかり固めてくるような将棋かなと思っています。こっちが何をやるかですね」と警戒していた。
これに中国・四国の山崎隆之八段(43)監督は、「大石さんは棋士の中でトップクラスに先手番勝率と後手番勝率に差があるそうです」とコメント。糸谷哲郎八段(36)は「先手が強い。7割くらい勝ってる」と付け加えていた。
大石七段の兄弟弟子2人からの情報に、菅井八段は「それで次は大石さんが…」と笑うと、山崎八段は「(先手番の)“つよおおいし”…、となります」と神妙な表情に。菅井八段は「“つよおおいし”かー(笑)!ヤバイぞ、こっちは最近後手番で10連敗くらいしてるのに…。もう“つよおおいし”さんに教えてもらう気持ちで行ってきます」と苦笑いするしかない様子だった。
大石七段と言えば、前回の地域対抗戦に挑んだ際、後輩棋士から「棋士の間でのあだ名は“ちょくりん”」と名前の「直」を音読みしたかわいいあだ名があることを明かされ大きな話題となった。約1年の時を経て、対戦相手のチーム内で新たなニックネームとなる(?)“つよおおいし”が爆誕。これには、ファンからも「つよおおいしw」「強大石モードw」「つよいしさんいいねw」「つよいしw」「つよいしに改名」「強石ちょくりん」と歓迎のコメントが殺到していた。
しかし、対局は後手番の菅井八段が四間飛車の一局で“つよおおいし”に快勝。新たなニックネームの本領発揮は、次回におあずけとなったようだった。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




