依頼者が大学に行っている間、まず姉に話を聞くと、「障害があるせいで何かできない、というのは嫌なタイプ」だという。手術については、「左目を取るとなった時に、妹は笑って言うんですよ。その場では私も『そうなんだ』って言ったんですけど、後で1人で泣きました。妹が元気にしている分、つらく見えて」と明かす。

 大学で依頼者と合流し、改めて家で話を聞くことに。左目の手術について聞かされた時の心境について、「“覚悟していたけど、ついにこの時がきちゃったのか”“20年ある目を取るのは切ない”という気持ちと同時に、わりと落ち着いている自分のほうが大きかった」と説明。母親が「今までにないぐらい落ち込んでいる」ため、姉が過去に歌い、「◯◯(依頼者)のことを言っている歌詞みたいだね」と話した歌を届けたいというのだ。「左目は痛いんですけど、可能な限り開けて歌って、ちゃんと見てもらいたい。私も見えないけどお母さんのほうを見て、本物の目で歌えたらいいな」。

 「娘が呼んでいる」ということを伝えた母親は、霜降り明星のせいや探偵が迎えに行くことに。思わぬ人物の登場に動揺する母親だが、依頼者のことを聞くと、「本人は『きっとみんなに早く会いたいから、急いで出てきちゃったと思うんだよね』って言ってくれるんですよ。『わざわざ来なくて大丈夫』とも言うんですけど、手術に関しては、不安に思っているのはすぐわかります」と語る。

依頼者「お母さんのところに生まれてこれてよかった」