■「グリア氏に相談するのが一番いい」
第2次トランプ政権では、1次政権のライトハイザー氏に代わる通商代表として、グリア氏が就任した。元通商部首席補佐官の関税強行派で、対中姿勢はトランプ氏とほぼ一致している。1次政権では対中関税、北米の貿易協定締結等を担当し、TPP交渉でカウンターパートを担った渋谷氏は、「無理な条件をふっかけてこない」「腹を割って話せるタイプ」「米国の最優先事項を教えてくれた」と、人となりを紹介する。
ライトハイザー氏が「一番信頼しているグリア氏を指名した」との見方を示しつつ、「バランス感覚のいい人だ。ボスであるライトハイザー氏やトランプ氏の思いを正確に把握し、実現を目指している」と説明する。
また、そのスタンスについて、「USTR(通商代表部)は『(相手国から)取れるだけ取ってやれ』という組織だが、ライトハイザー氏もグリア氏も『トランプ氏が満足する成果が取れれば、それで良い』と、非常にやりやすかった。石破政権も通商関係は、グリア氏に直接相談するのが一番いい」と語る。
■トランプ政権との交渉 ポイントは?
