■6歳の娘が“なぜなぜ期”のピークに 忙しい母はどこまで説明できる?

叱り方に悩み
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 30代のTKさんは、叱り方に悩んでいる。長女6歳、長男3歳との4人家族だが、長女が「なぜなぜ期」で言うことを聞かないという。例えば、食事を遊んで食べない時に、「ご飯食べないと病気になるよ」「ご飯はいつもあることがあたりまえじゃない」と言うと、「じゃあお菓子食べればいい。明日になれば違うご飯が出てくる」と返す。叱るときには、感情的になってしまうこともあるといい、その理由として「仕事も忙しく余裕がなくなってしまう」「他人の子に迷惑をかけたときに、申し訳なさから強く叱ってしまう」と説明する。

 叱ると「なんでダメなの」と聞き返されることが悩みだ。「長女が納得するようなことを伝えられれば、『わかった、もうしない』となるが、納得できていないと繰り返す。『お菓子を食べればいい』と言われても、ご飯を作る私の労力も、食材費もかかっている。でも、それを6歳に伝えるのは難しい」。

 これにひろゆき氏は「きちんと答えを出していない」として、「『病気になったらどうなるか』の説明まで行かないのが問題だ。『ビタミンが足りず病気になって、注射を打つことになる』と、具体的な悪影響を怖がる形で教えればいい」と提案する。

 他にも「『ちゃんとした食事をしないと、身長が大きくならないよ』と、メリットが得られないと説明する形もある」とする。「なぜなぜ期は、本当のことを学べる機会だ。真実を教えればよく、そこをふわっとさせると、余計に混乱させてしまう」。近畿大学 情報学研究所 所長の夏野剛氏は、「6歳なら『外食は栄養が偏り、お菓子も不健康のもとになる』と説明した方がいい」と賛同する。

 しかしながら、忙しい親には時間が限られている。島谷氏は「『何でもいいから食べて、お風呂入って、早く寝かせなきゃ』と、タイムスケジュールを考えて動いているため、丁寧に説明して、議論する余裕がない。ただ、『食べなきゃダメ』と責めるように説得するのは良くない」と話す。

■子どもに伝わる褒め方とは
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