■「社会が寛容にならないと、子どものネオな意見を大人は取り入れてくれない」
文科省「生徒指導提要」によると、校則の意義は、児童生徒が健全な学校生活を送り、よりよく成長・発達していくために設けられている。校則づくりへの生徒の参加は、子どもたちが意見を述べ、対話、議論を通じて考える機会を持つことは重要だという。
EXITの兼近大樹は、「女子中学生の方はすばらしい活動をされているが、これを見た時に『ただのわがままじゃん』と言う大人がいっぱいいるということ。そのせいで損をする。まず、日本社会全体の考え方がちょっとずつ変わらないと突飛なことになってしまう」。
この意見に、あおちゃんぺは賛同し、「私がギャルだった時、髪を染めている子、ピアスをしている子はみんなヤンキー上がりだった。でも、今の子たちは、ただのファッションとしてやっている子が多い。大人より先に子どもがアップデートしちゃった結果、こういうちぐはぐが起きている。もっと社会が寛容にならないと、子どものネオな意見を大人は取り入れてくれないと思う」との見方を示した。
今後どうなっていくべきか。中村氏は「先生たちが『そのままで大丈夫だよ』と言える学校にしていかなきゃいけないと思う。そのためには社会全体が変わっていかないといけない。今は学校依存社会みたいな言い方をされ、何でもかんでもクレームが学校に来る。例えば公園で子どもが騒いでいるのも全部学校に連絡がいく。それで先生たちは面倒くさいから全部縛るみたいなことがあると思っている。学校に何でもかんでも依存しない、社会が考え方をアップデートしていく。『いろんな人がいていいじゃん』となれば、校則もなくなっていく」と答える。
一方で、その方法だと、「めちゃくちゃ時間がかかりすぎる。女子中学生の方も、アップデートを待っていたら卒業してしまう。ある程度、僕自身は社会のルールメイキングをする場において、今日から決めないといけない。いつまでたっても同じような議論が繰り返されて、何十年も変わらなくなってしまうのではないかと思う」と苦言を呈した。
(『ABEMA Prime』より)
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