東レ静岡のサーブを高野直哉がレシーブして、セッター・山口頌平がバックトスでライト側へと配球。これに反応したのが206cm・101kgを誇るカナダ人オポジットだ。
後衛のシャロン・バーノン=エバンズはアタックライン手前で踏み切ると、まるで空中で止まっているかのような滞空時間の長いジャンプから、身体をムチのようにしならせてスパイク。もはやインパクトとほぼ同時に相手コートに突き刺さる一撃には、東レ静岡のレシーバー陣も反応できないままなす術なくポイントを許すよりほかなかったようだ。
最高到達点382cmという世界記録級のスパイカーが放つアタックは衝撃的な破壊音も凄まじく、まるでボールが破裂したかのような音を響かせて決まったスパイクには、会場に詰めかけた観客は悲鳴にも似た驚きの声を漏らしている様子で場内はどよめいていた。
驚きのバックアタックを見せたエバンズは、2016年から2021年にかけてカナダ代表としてプレーし、2021年の東京オリンピックではチームのベスト8に大きく貢献した選手である。2021年8月に日鉄堺BZへと入団して4シーズン目を迎えたシャロン・バーノン=エバンズは、この日も9本のバックアタックを含むチーム最多の37点をマークし、3-2のフルセットにもつれ込む激闘の末にチームを勝利へと導いた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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