先日、大きな反響を呼んだブログ。そのタイトルは『このままでは子をころしてしまう』。ブログでは、子育て中の母親とみられる投稿主が「虐待」の悩みを打ち明けている。
【映像】「カッとなったとき力加減できない」1歳娘に虐待するカナさん
実は我が子を虐待してしまうかも…と悩む親は多く、1歳の娘を育てるカナさんもそのひとり。「私って本当毒親だなとつくづく感じる。カッとなったときが1番力加減ができない」と話す。ダメだとわかっていても止められない。カナさんは子育てにおける心の余裕の無さが影響していると考えている。
「(子育ては)ほぼワンオペ。親身になって相談できる人がなかなかいないので、1人で抱え込むしかないのかなと…最悪テレビにのるような事件を起こしてしまうんじゃないかという不安がある」(カナさん)
本人いわく、娘が憎いわけじゃない…愛している…それでも 虐待を止められない。子どもの虐待相談件数の増加と共に、SNSにも同様の悩みを訴える声が溢れている。どうすれば“虐待”を減らせるのか。『ABEMA Prime』では、過去に子どもへの虐待を繰り返した当事者から、立ち直るまでの話を聞いた。
■日常的に虐待を繰り返していたヤマモトさん
数年前から約3年間、主に長女・次女へ日常的に虐待を繰り返していた、ヤマモトさん。当時について、「言うこと聞かなかったりすると怒鳴る。最初はその程度だったが、飲み物をこぼしたりすると『なんで仕事増やすの!』って感じで、ちょっと引っ叩いたり、きつい口調になっていた」と振り返る。
具体的なエピソードとして、「友だちの家に行ったとき、『おしっこがしたい』と言って、トイレに連れていったら、便器じゃなく、床にしてしまった。そのときにカッとなって、お尻を引っ叩いた。また、長女と次女が喧嘩で、上の子が下の子を叩いたりしたときには、(長女の)腕を強く引っ張って、『あなたなんていらないから外出なさい』って外に出しちゃうとか。パソコンで作業してるときには、話しかけられるだけでイラっとして、『今黙ってて!』ってことは日常的にやっていた」。
行き過ぎたしつけという感覚はあったのか。ヤマモトさんは、「自分が子どもの頃、親に叩かれたり、学校でも体罰は当たり前だった。 私の周りの家族も、子どもはお尻叩いて教えるもんだと言ってたので、そんなに悪い気はしてなかった。でも今の時代、『もうそれはダメだよね』って、これは体罰、虐待だよなって思った」と答えた。
虐待する多くの親は、ワンオペで孤独だったというケースがあるが、ヤマモトさんはそうではなかった。「夫は在宅勤務で、子育てにとても協力的。友人もたくさんいて、全く孤立してるような状況ではなかった」。また、虐待は「夫の前では隠せていた」と話し、「いい母親、いい妻でいたい思いが強いから、逆に夫がいた方が虐待せずに済んでいた」と述べた。
■「トラウマを抱えてたことが原因としてあった」

